背中ニキビは、自分でチェックすることが難しいため、気がついた時には重症化していることもある少々厄介なニキビです。
一度できてしまうと繰り返すことも多いため、背中ニキビを作ってしまう原因をしっかり理解し、肌の状態を改善することが大切です。
また、背中ニキビと間違えやすい別の皮膚疾患もあるため、なかなか治らない場合は注意が必要です。
本記事ではそんな背中ニキビの原因や、予防するためのポイントをご紹介します。
下記をクリックしてください!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
背中ニキビとは
目次
背中ニキビとは、その名のとおり背中にできるニキビのことです。
ニキビは顔にできる、というイメージがあるかもしれませんが、背中ニキビは年齢や性別に関係なく誰にでも現れるため、意外にも背中ニキビに悩まされる方は少なくありません。
顔と違い、背中は自分でチェックすることが難しい場所なので、ニキビに気がついた時にはすでに悪化していた、というケースが多く見られます。
背中ニキビの原因
背中ニキビができる主な原因には、次のようなものが挙げられます。
皮脂の過剰分泌
ニキビは、皮脂汚れなどで毛穴がふさがれて、毛穴の中に皮脂が詰まってしまうことが原因で発生します。
皮脂を餌とするアクネ菌(ニキビの原因菌)が、毛穴の中で繁殖して炎症を起こした状態がいわゆるニキビの状態です。
背中には皮脂を分泌する皮脂腺や、汗を分泌する汗腺が多く集まっているため皮脂や汗による毛穴詰まりが起きやすく、ニキビができやすい部位となっています。
さらに、背中は常に衣類で隠れる場所です。
熱や湿気がこもって雑菌が繁殖しやすい環境になりやすいことも、背中ニキビができる原因と考えられます。
衣類・下着などの刺激や摩擦
肌が衣類や下着による摩擦を受け続けると、角質を厚くすることで皮膚を保護しようとします。
毛穴周辺の角質がどんどん厚くなっていくことで次第に毛穴が詰まり、ニキビができてしまいます。
また、摩擦で角質層が傷つき、そこから雑菌が侵入してニキビができることもあります。
背中ニキビを防ぐためには下着選びも重要です。
肌に優しい天然素材の下着や、蒸れを軽減して清潔を保てる通気性・吸水性に優れた下着がおすすめです。
不規則な生活
生活リズムが乱れていると、肌の新陳代謝「ターンオーバー」がうまく行われなくなってしまうため、古い角質が残り、毛穴が詰まりやすくなってしまいます。
さらに、一度できてしまったニキビは治りづらく、治ってもまたすぐにニキビができる、というような肌の状態を招いてしまいます。
皮膚の修復・再生をスムーズにしてニキビを改善・予防するためには、質のよい睡眠を十分にとり、ターンオーバーを促す事がとても大切です。
ターンオーバーのサイクルは約一ヶ月かかるため、日々規則正しい生活を送る事が大切です。
「週末の寝だめ」ではあまり意味がない上に、余計に睡眠のリズムが乱れるため注意しましょう。
肌の乾燥
肌が乾燥していると肌を潤そうとする生理反応が過剰に働いて、皮脂が多く出すぎてしまうことがあります。
また、乾燥している肌は角質層が厚みを増すため毛穴が塞がれやすい状態を招きます。
皮脂の過剰分泌がニキビの原因となる一方で、背景には肌の乾燥が隠れていることもあります。
肌が油っぽいからと保湿ケアをおろそかにしていると、乾燥肌がより進行してさらなる皮脂の過剰分泌を招くため、入浴で余分な皮脂を落とした後には化粧水やローションで肌をしっかりと潤すことが重要です。
これも背中ニキビ?
背中ニキビだと思っていたら、実は違う皮膚疾患だったというケースがあります。
自分で見分けることが難しい上に、ニキビとは治療方法が異なるため注意が必要です。
背中ニキビがなかなか治らないと感じるときは、早めに皮膚科へ相談することが大切です。
背中ニキビと間違いやすいマラセチア毛包炎
「マラセチア毛包炎」
- 症状:直径2~3mmの赤みを帯びた小さなブツブツが背中やデコルテを中心に広範囲にわたって現れ、時にかゆみを生じます。
- 原因:マラセチア真菌(カビの一種)が毛包の中で増殖することで発症します。
- 診断方法:皮疹の先端の一部を採取し、染色液を使って顕微鏡で観察してマラセチア属真菌を見つけることで診断されます。
- 治療方法:抗真菌薬の外用薬または内服薬を用います。
マラセチアは高温多湿を好むため、特に背中が汗で蒸れた状態になりやすい春夏は要注意です。
吸湿・速乾性の高いインナーを着用する、汗をかいたら着替える、シャワーを浴びるなどのケアを徹底して予防しましょう。
毛のう炎(毛包炎)
「毛のう炎(毛包炎)」
- 症状:ニキビのように赤い発疹ができ、炎症が進むと膿がたまって痛みや熱があらわれることもあります。
1つだけポツンとできることもあれば、多発することもあります。
背中のほかにも頭皮や顔、デコルテ、胸、太もも、おしりなど全身にできます。
- 原因:黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの細菌が毛穴にできた傷から侵入して、毛穴の奥の毛根を包んでいる部分(毛包、毛のう)に炎症を起こすことで発生します。
- 診断方法:ニキビと異なり、毛穴の中に芯や塊のようなものがなく、発疹のてっぺんがくぼむという特徴があり、目視で診断が可能です。
- 治療方法:軽度であれば自然治癒することもあります。
中度以降は抗生剤の塗り薬と飲み薬での治療や、皮膚を切開して膿を出す処置が必要になることがあります。
毛包炎の予防と対処法は、皮膚を清潔に保つことです。
通常であれば1週間ほどで自然に軽快しますが、赤み(炎症)や痛みが強い場合や、症状がどんどん悪化していく場合には、原因菌に合った抗菌薬の外用や内服が必要であるため早めに医療機関(皮膚科)を受診しましょう。
背中ニキビの対処法
背中ニキビができてしまったらどのように対処したら良いのか?
ニキビ跡を残さずきれいに直すためには、早めのケアが大切です。
サプリメントや市販薬
ニキビケアに効果的なサプリメントは、肌のターンオーバー(代謝)を正常にしてくれるL-システインや、皮脂の分泌を適正に保つビタミンB群が含まれているものです。
また、タンパク質やビタミン類、亜鉛や必須脂肪酸など肌によいと言われる栄養素は日頃から積極的に摂取し、栄養バランスの整った食事を心がけることが大切です。
ニキビ治療薬には角質を柔らかくする成分を含むものや、アクネ菌の殺菌効果がある成分を含むものなど様々な製品があります。
背中ニキビに塗布しやすいスプレータイプの治療薬もありますよ。
初期ニキビであれば早めに対処することでセルフケアでも治せる可能性があります。
すぐに皮膚科に行く時間が取れない方は、背中ニキビを見つけたら、まずは早めに市販のサプリメントやニキビ治療薬を使ってみるのも有効です。
専門医に相談
皮膚科や美容皮膚科などの医療機関では、初期ニキビから重要度の高いニキビまで、一人ひとりの肌状態に合わせた治療方法を提案してもらえます。
見た目での判断が難しいような、ニキビ以外の皮膚疾患もすぐに治療を受けることができるため、最も有効な対処法といえます。
どれも速やかに治療を開始することで、跡を残したり再発してしまったりする可能性をぐっと減らすことができます。
背中ニキビの予防法
毎日のケアに取り入れられる、背中ニキビを防ぐためのコツをご紹介します。
上から順に洗う
背中ニキビを予防するためには、毎日の入浴でしっかり汗や皮脂を洗い流して、清潔を保つことが大切です。
その際、シャンプーやリンスが髪の毛以外の肌に残らないよう注意が必要です。
すすぎ残しにより背中の毛穴が詰まりやすくなってしまったり、肌へ刺激を与えたりすることがあるため、入浴時は「上から順番に洗う」ことがおすすめです。
《入浴時のコツ》
- 髪→顔→上半身→下半身の順番で洗い、シャンプー・リンスのすすぎ残しを回避。
- シャンプーやリンスが背中に直接付着しないよう、髪を前に下ろして洗う。
ごしごしこすらない
体を洗う際には、ごしごしと肌をこすらないことが重要です。
ニキビに刺激を与えたり潰したりしてしまうと、ニキビが化膿してしまったり、ニキビ跡ができてしまったりするおそれがあります。
入浴時には肌を傷つけないように、たっぷり泡立てたボディソープを手に取り優しくなでるように洗いましょう。
また、たとえ今ニキビができていないお肌であってもごしごし洗いは禁物です。
角質層に傷ができたり、肌の乾燥を招いたりして新たなニキビを作ってしまう原因となるため、常に優しく洗うことを心がけましょう。
保湿ケアをする
背中ニキビを予防するためには保湿ケアが大切です。
顔と同じく、入浴後には背中を含めた全身をボディローションやクリームでしっかりケアするようにしましょう。
スキンケアには、毛穴詰まりを起こしづらい成分を配合した「ノンコメドジェニック製品」や、ニキビ肌に優しい低刺激性のもの、殺菌作用があるものがおすすめです
手の届きづらい背中には、ミストタイプやスプレータイプのボディローションが便利ですよ。
まとめ
背中ニキビは、皮脂の過剰分泌や摩擦による刺激、乾燥などで起こる毛穴詰まりが原因で発生します。
また、不規則な生活や食生活の偏りなどにより、肌のターンオーバーがうまくできなくなる事でも背中ニキビを招きます。
背中ニキビを防ぐためには、肌を清潔に保ち、しっかりと保湿すること、生活リズムを整えることが大切です。
初期にケアすれば自分でも直すことのできる背中ニキビですが、なかなか治らないときは別の病気が隠れていることもあります。
重症化や再発、跡残りを防ぐためには、できるだけ早めに専門医へ相談して適切な治療を受けることが最も大切ですよ。
下記をクリックしてください!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓