大人ニキビの原因を知ることで、対処方法と予防方法がわかります！
20代以降の大人にできる「大人ニキビ」には、ストレス、食生活の乱れ、睡眠不足、間違ったスキンケアといったライフスタイルが深く関係しています。
また、思春期のニキビと大人ニキビでは発生する原因やできやすい部位が異なるため、それぞれに合った対処をするということが大切です。
本記事では大人ニキビを防ぐために知っておきたい、ニキビができる原因や対処方法について詳しく解説します。
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大人ニキビとは
目次
大人ニキビとは、思春期を過ぎた20代以降にできるニキビを意味します。
大人ニキビの発生には、ストレス、食生活の乱れ、睡眠不足、間違ったスキンケアなどの要因が複雑に関係しており、予防・改善するためには自身のライフスタイルを見直す必要があります。
大人ニキビの原因と予防方法、正しい対処方法を覚えて、ニキビとは無縁のお肌を手に入れましょう！
大人ニキビの特徴
別名「吹き出物」とも呼ばれる大人ニキビは口周り、あご、顎裏、フェイスラインなど顔の下半分「Uゾーン」にできやすく、さらに顔以外にも胸や首、背中にもできやすいという特徴があります。
ニキビを触りすぎて潰してしまった場合に、茶色いニキビ跡がシミのように残りやすい点も大人ニキビの特徴です。
大人ニキビの発生には生活習慣やライフスタイルが深く関わっており、それらを改善しない限りは何度も同じ場所に発生することも多いです。
また、男性はひげ剃りによる刺激が原因となったり、女性は生理によるホルモンバランスの変化が原因になったりなど、大人ニキビの原因は男女で違いがあるのが特徴です。
思春期ニキビの特徴
10代の思春期の頃にできるニキビは、成長期に必要なホルモンの働きによって皮脂が過剰に分泌されて毛穴に皮脂が詰まってしまうことが原因です。
そのため額や鼻筋など皮脂の分泌が多い「Tゾーン」にできやすいという特徴があります。
予防とケアのポイントは、余分な皮脂を洗い流し、肌を清潔な状態に保つことです。
原因を特定しづらく、繰り返してしまうことも多い大人ニキビと違い、思春期ニキビはホルモンバランスが安定してくる20歳前後で自然に解消される事が多いです。
大人ニキビと思春期ニキビの違い
大人ニキビと思春期ニキビ、どちらもニキビそのものに違いはありませんが「発生する原因」と「発生しやすい部位」が異なります。
大人ニキビの原因
大人ニキビの原因には、主に次の4つが挙げられます。
睡眠不足
睡眠不足は肌トラブルを引き起こします。
睡眠不足によって肌の新陳代謝「ターンオーバー」がうまく行われずに古い角質が残ってしまうと、毛穴が詰まり、ニキビが発生してしまいます。
肌の乾燥
肌が乾燥すると、「ターンオーバー」がうまく行われず古い角質が毛穴をふさいでしまい、大人ニキビが発生します。
乾燥が進んだ肌はバリア機能が低下しているため、ニキビができやすく治りづらい状態となります。
余分な皮脂はニキビの原因の一つではありますが、適量の皮脂は肌にとって必要なものです。
皮脂を取り除こうとゴシゴシと洗顔したり熱いお湯ですすいだり、保湿をしないといったスキンケア方法では、乾燥が進んでかえってニキビが発生しやすくなってしまうため注意が必要です。
ストレス
過度なストレスは自律神経に影響を及ぼし、男性ホルモンの分泌を促進させます。
男性ホルモンには皮脂を分泌させて角質を厚くする働きがあるため、ニキビができやすい肌状態になってしまいます。
また、自律神経が乱れると皮膚の免疫力が低下し、皮膚の再生力が低下します。
ニキビができやすく治りづらい、そのような状態がさらなるストレスを招いてしまうという悪循環に陥ることもあります。
食生活の乱れ
食生活の乱れは肌トラブルのもとです。
肌の健康を維持するためにはビタミンやミネラル、タンパク質など様々な栄養素が必要です。
また、油分や糖分の多い食事ばかりでは皮脂の分泌量が多くなり、大人ニキビができやすくなってしまいます。
大人ニキビの種類
大人ニキビは症状の段階別に、次のような種類に分けられます。
白ニキビ
白ニキビとは、大人ニキビの初期段階です。
角質肥厚などによって毛穴の出口がふさがれて、毛穴の中に皮脂が溜まって膨らんでいる状態です。
悪化を防ぐためには、この白ニキビの段階で適切なケアをすることが大切です。
黒ニキビ
ニキビの見た目が黒くなった状態を黒ニキビと呼びます。
白ニキビが進行すると毛穴の入り口が開き、中に詰まっていた皮脂や古い角質などが空気に触れて酸化するため黒く変色します。
まだ炎症を起こしていないためあまり痛みは無いかもしれませんが、毛穴部分が黒くなるため目立ちやすくなります。
赤ニキビ
白ニキビが悪化して炎症を起こしたものを赤ニキビと呼びます。
皮脂を栄養分とするニキビの原因菌であるアクネ菌などが毛穴の中で増殖して炎症を起こしている状態です。
熱を持って痛みがある場合も多く、治りにくいのが特徴です。
紫ニキビ
ニキビの炎症が毛穴の周囲にまで及び、内出血や傷跡により見た目が赤紫色に変化した状態を紫ニキビと呼びます。
ニキビの中で最も重症度が高い状態であり、ニキビが治った後もシミのような跡が残ってしまう可能性が高いです。
セルフケアでの対処が難しい場合は専門医へ相談することがおすすめです。
大人ニキビの対策方法
大人ニキビを改善するためには、「スキンケア」と「生活習慣の見直し」が必要です。
初めに、大人ニキビができてしまった際の正しいスキンケア方法をご紹介します。
洗顔
洗顔は「肌をこすらない」「ぬるま湯で洗う」ということが基本です。
力を入れて肌を擦ると角質層を傷つけ、必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
また、熱いお湯での洗顔は脱脂力が強く肌の乾燥を招きます。
洗顔の際は、指が肌に直接触れないよう、メレンゲ状によく泡立てた洗顔料で包み込むように洗います。
朝晩の2回、約20秒～30秒が目安です。
すすぎは38度程度のぬるま湯で、髪の生え際や小鼻の際、フェイスラインまでしっかりとすすぎましょう。
洗顔後はタオルをぽんぽんと押し当てるように水分を取ります。
最後まで肌を擦らない事がポイントです。
保湿
洗顔後は肌の乾燥が進みやすい状態になっているため、早めの保湿が大切です。
保湿ケアの際も「肌をこすらない」ことがポイントです。
- 手のひらに化粧水をとり、顔全体を包むようにじっくりハンドプレスする。
→ケア時の摩擦を防ぐ。
- 化粧水が馴染んだら乳液や美容液で油分を補給する。
→潤いを閉じ込めて乾燥を防ぐ。
ニキビができたときに油分のあるケアを避ける方もいますが、うるおいを逃がさないように適度な油分を補給することで肌のバリア機能が高まり、ニキビ対策となります。
ニキビ肌に配慮して、油分が少なめかつ低刺激性で保湿度が高いものを選びましょう。
ニキビが発生しにくい成分を使用した「ノンコメドジェニック」の化粧品もおすすめです。
紫外線対策
紫外線はニキビの炎症を悪化させたり、角質を厚くしたりと、ニキビが治りにくい肌をつくります。
紫外線は季節、天候関係なく、1年中室内にも入って来ているため、毎日の習慣として日焼け止めを塗るようにしましょう。
ニキビ肌に日焼け止めを塗ることに抵抗がある方もいるかもしれませんが、心配ありません。
クレンジングしやすいジェルタイプやSPF値10〜20程度のものを選ぶことで、負担を最小限に抑えつつ紫外線から肌を守ることができます。
大人ニキビの予防法
続いて、大人ニキビの予防につながる生活習慣の見直しポイントをご紹介します。
規則正しい生活
肌の新陳代謝「ターンオーバー」を促すホルモンは、入眠後4時間くらいの間に多く分泌されるため、「質の良い睡眠」がニキビ予防に効果的です。
寝る2時間前の食事を避ける、寝る1時間前にブルーライトを浴びない、毎日同じ時間に就寝・起床する、ということを意識しましょう。
また、ウォーキングやヨガなどといった軽めの運動を生活に取り入れてみることがおすすめです。
体を動かすことで必要な酸素や栄養が全身をめぐって老廃物を排出し、肌の代謝が促進されます。
また、適度な疲れによりぐっすりと眠ることができますよ。
大人ニキビを予防するために、規則正しい生活を心がけましょう。
食生活の見直し
栄養バランスのとれた食事は大人ニキビの予防に効果的です。
タンパク質を多く含む食品や野菜を積極的に食べ、特に「ビタミン」を意識して摂取するようにしましょう。
《肌にいいとされるビタミン》
- ビタミンC：肌のハリ・皮膚再生の要ともいえるコラーゲンを生成する
- ビタミンE：肌の酸化を止めて若々しい肌をキープする
- ビタミンB6：皮脂分泌をコントロールする
- ビタミンB3：皮膚や粘膜の健康を維持する
- ビタミンB５：脂質や糖質などの代謝を促す
糖分や脂質を控えめにすることが大切ですが、外食が続いたときなどはサプリメントを活用して必要な栄養素を補いましょう。
また、食生活の見直しにより便通が良くなることでも、ニキビや肌荒れの改善が期待できます。
ストレス管理
気分転換をしたりゆっくり休んだりと、ストレスを適度に解消することは大人ニキビの予防に効果があります。
ストレスが貯まると皮膚の免疫力を低下させ、ニキビの炎症が強くなったり、皮膚の再生力が低下したりします。
ニキビケアに気を使い過ぎないようにするなど、頑張り過ぎないのも大切なポイントです。
まとめ
大人ニキビとは、20代以降にできるニキビを指します。
思春期のニキビとは異なり、大人ニキビの原因には睡眠不足やスキンケア方法、食生活の乱れやストレスなどが複雑に関係しており、改善するには自身のライフスタイルを見直す必要があります。
また、生活習慣やスキンケアを見直しても改善が見られない場合は、悪化してしまう前に早めに専門医へ相談することが大切です。
原因が多岐にわたるため少し厄介な大人ニキビですが、あせらず丁寧なケアで治しましょう。
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